アトラ・ハシス

マスター別ページ(川岸)


マスターコメント

 こんにちは、川岸満里亜です。
 皆様、全6回+イベント2回、お疲れさまでした。
 このページを書くに為に、初期にまとめた構想ファイルを開いてみました。
 ……ぜ、全然違うし!(笑)
 その話も含め、色々書いていきたいと思います。
 レイニ、ラルバ、ミコナ、ルルナのショートストーリーの他、ファイナルページへの投稿を頂いた方の原稿を元にショートショートも書いてみました。


『難民村』
 名前を決めようという意見は序盤に出るかな? と思っていましたが、そういったアクションはありませんでした。
 NPCから言わせるべきかとも思いましたが、何かのきっかけに意味のある名前がつく可能性も考え、あえて最後まで提案はしませんでした。
 アルザラになる可能性も、実は少しは考えていました。でも、こういうハッピーな形ではなく、ですが……。


『レイニ・アルザラ』
 一番死亡確率が高いと考えられていたNPCです。5割の可能性で、4回で命を落とすだろうと。
 彼女の最大の死亡回避理由は、「代表会談が難民村で行われたこと」です。3回の時点では、黒幕が誰であるかまで探れている人物は存在しませんでしたし、難民村で会談が行われることになった理由(タウラスさんアクション内心)は襲撃を回避する理由はほぼなかったのではないかと思っているのですが……。
 続く、5回には、黒幕が、ラルバに配下の者を数名つけ、難民村まで同行させる……という展開があったのですが、こちらもタウラスさんが同行することにより、一応回避。警戒アクションではないものの、この時点で黒幕を知っていた彼が黒幕がつけた人物を喜んで村に招き入れることはないだろうという判断です(悩みましたが…)。
 もし、「最初から、オントが怪しいと睨んでたんだ。なにもかも計算通〜り!」と言われてしまったら、もう拍手喝采、賞賛するしかないってカンジです!
 ちなみに、村長がPCになっていた場合は、村長にいちいち意見する、嫌な女になっていたかもしれません。

※第6回レイニの心中(誤解もしていますが、この時の気持ちはこうだったということで…)
『彼と私と』

※プラリア「engagement」後のショートストーリー
『together』


『ホラロ・エラリデン』
 第1回で登場させるかどうか迷ったNPC。
 島を探索系(食べ物ではなく)アクションがなければ、発見されずに終わってもいいかなと最初は思っていました。
 しかし、登録PCが、積極的に村を築こうという方より、思いの他、自由な方が多かったため、ある程度こちら側で問題を提示したり、ひっぱったりしないと「何をしたらいいのかわからない」と思う人が多そうだな、と考え……。顔を出させました。

『底意不明』


『ラルバ・ケイジ』
 私が設定した難民側のNPCであり、半分はこちらで書くだろうと思っていたのですが、帰還が遅れ(そのため、穏便に話が進みました)、ほぼあちらの人でした。
 最終回、前線で戦っていたら危なかったかもしれません。

※ラルバ帰還後の、レイニとの会話シーンです。諸事情によりリア公開直前に半ばをバッサリ削りました。
『話し合い』


『ミコナ・ケイジ』
 いい子だけれども、一人では何も出来ない子。
 これといって欠点はなさそうだけれど、実は自分も他人も幸せにはできない子でした。
 セルジオさんとお友達になり、言葉を聞き、彼の生き方を見て、頑張り方というのを知ってきたところ。きっと良い大人になれるでしょう。

※魔法防衛の話を聞いた時の心中
『私の役目』


『ルルナ・ケイジ』
 学園問題はもっと長引くと思っていました。
 バリは一方的に叱られたりするのだろうと。で、彼はぐれて、原住民との間に問題を起こしたりするのではないかと予想していました。
 ルルナは、問題が解決してからも、こっそり村を抜け出してお兄ちゃん捜しをしていたかと思います。
 最終回では、兄にもしものことがあった場合、体を張る予定でした。

※第6回描写を見合わせたシーン
『お兄ちゃん』


『アリン』
 設定を見ると、いじめっ子になってます(汗)。
 そんなに詳しい設定をしていなかった女の子。
 子供達の心を表し、解決法の一つとしてオリン先生に告白させました。それに真直ぐ応じてくれるとは〜! 彼女は幸せ者です。


『イリー』
 実は、彼女もオリン先生ファン(笑)。
 一生懸命先生の元働いてきたけれど、気持ちを伝える間もなく、年下のアリンにとられてしまったかわいそうな女性。
 そのあたり、リアに書こうかな(わくわく)と思いもしましたが、オリンさんはお忙しい方なので、女性問題までこれ以上増やしたら大変すぎるので、控えましたー。


『バリ』
 ルルナを苛めて苛めて苛め続ける予定だった男の子。ルルナが庇われだしたら、今度は他の子をターゲットにいじめを続けるつもりでした。
 しかし、ルルナを一方的に庇わず、彼の方を理解しようとしてくれた人物がいたため、早い段階にいじめをやめることができ、その後は花梨さんの元、仕事をしたり、人間的にも急成長中。

『さんかく関係?』


『ピスカ』
 出航時、娘を追いそうになったレイニを泣き付き、説得し引き止めた娘。その後もずっとレイニに張り付いて彼女の指示の下、公務に携わっていました。
 タウラス様ファン倶楽部を作ったのは彼女。他にも、オリン様ファン倶楽部等も存在していました。が、オリン様ファン倶楽部はオリンさんの結婚と同時に解散となりました(笑)。
 ファン倶楽部運営は、彼女なりに、女性ばかりの村を活気付けようと思ってのこと。


『フッツ』
 良家の元家出少年。レイニが拾い、更生させて自分の元で働かせていた。
 レイニのことは尊敬もしていて、頭が上がらないのだが、レイニの娘とはしょっちゅう喧嘩をしていたらしい。


●おまけ
『オント』
 永遠の命や、支配を求めていた彼ですが、ゲーム中何度も思ったのは、彼に支配されれば、島は一応平和なんじゃないかということ。
 リーダーとして、尊敬できる人物ですし。
 最後まで良く分からない人物で、うんうんうならせていただきました。


『カケイ』
 何を隠そう、原住民側で一番好きだったNPC(笑)。
 ……最後まで、鈴鹿さんに書いて欲しかったな〜。


『セゥ』
 ラルバと人質こうか〜んになるかな、と思っていたNPC。ラルバ、セゥ両方の情報が難民村村長に入ってこなかったため、こちらサイドからは提案できず、彼を村に留める決め手となる行動もなく、色々歯がゆい思いをさせてもらった人物です。登場のさせ方にも問題があったなぁと反省中……。


 こんなに少人数のゲームのマスタリングをしたのは始めてであり、楽しさのほかに、色々な難しさを経験させていただきました。
 一番難しいと思ったのは、PLの仲が良すぎるケース。でしょうか。
 PL同士の仲が良いことはもちろん良いことなのですが、それに縛られすぎてしまう傾向がありますよね。ゲーム中、PC関係をとるか、物語を取るか、迫られていると感じることがあった方もいると思います。
 なかでも、本当に悩んだのは、同じ世界に生きている人間であるのに、NPCは身近な人物であっても簡単には信じられない。しかし、PCに関しては初見であっても、怪しい人物であっても、敵対している人物であっても、PL同士が仲が良い場合、簡単に信じあえるということです。PLとしては当然のことですが、物語的には物凄くおかしなことで。どうしても矛盾が出てしまい、物語の展開的に非常にマズイ方向に向いそうになり、とてもとても悩みました。
 このゲームでトラブルが起きてしまった原因の一つ(全てではありません。あくまで一つ)は、そういう状況だったこともあって、NPC側が積極的にPCと仲良くするための行動をとったことでしょう。

 そんな時、どうすればいいのか……。
 その答えはまだ出ていません。
 そういえば、以前参加していたゲームでも同じようなことが何度もあったと気付いたところです。
 PL同士の話しあいで物事を進め、NPC達の気持ちは二の次。
 その結果、滅亡や崩壊に繋がっていたな、と。
 その時の書き手側の気持ちがわかってきました。
 展開を悪くしたいわけじゃない。だけれど、同じ世界で生きている人物同士だから、PCという一部の人物だけで進められるものではないのだと。
 だけれど、PLとしてはもちろん分かっているけれど、活発に動く人物には、そこまで(NPCの説得等)余裕がない。
 
 もう少し、私も考えてみようと思います。
 もっと、上手く運営するにはどうしたらいいのか……。

 私からのコメントはこんなところです。
 皆様、本当にご参加ありがとうございました。
 アトラ・ハシスを企画し、最後までやり遂げることができ、本当に嬉しいです。
 つい、この世界の5年後や10年後を想像し、書きたくなってしまうのですが。
 それは、しないでおきます。
 それは、私と、鈴鹿さんと、皆様の思いの中で。


ショートストーリー

『私の役目』

『together』

『話し合い』

『底意不明』

『さんかく関係?』

『お兄ちゃん』

『彼と私と』