アトラ・ハシス

アクションのかけ方


『基本』

●アクションとは直訳すると行動です。
アクション欄には行動をメインに記入します。

☆アクションになっていない例

・意気込みだけ
「俺は、アイツを許せねぇ! この剣で、ラスボスを倒してやるぜ!」

※台詞の採用で終わってしまう可能性があります。思っているだけでは、倒せません。ラスボスを倒す為の具体的な行動を書きましょう。

・求める結果だけ
「ラスボスを倒す」

※これは、倒すという目指す結果にしかなっていません。倒す為にする『行動』があなたのPCのアクションです。

●アクションは1つの行動に絞りましょう。

☆複数行動例

「太郎から花子を救出するために、山を探索して眠り草を採取し、薬剤師に調合を習い眠り薬を調合し、太郎を食事に誘い、水に薬を混ぜて飲ませ眠らせて、太郎の屋敷に忍び込み、花子を救出する」

探索して眠り薬採取で既に1行動です。

太郎のアクション
「コンサート衣装を作るために、Aさんとこういう交渉をして宝石を買い、Bさんからこんな交渉をして布を買い、Cさんにあんなふうにデザインを習い、Dさんにああやって裁縫を習い、Eさんと一緒にああいうものをこんなふうに作る」

※このケースの場合、Eさんと衣装を作る事をメインとするなら、A、B、C、Dさんとの取引はPL交渉でお願いします。PL交渉の結果をアクションに明記してください(アトラ・ハシスの場合、互いのサブアクション欄でOK)。リアクション内で交渉シーンの描写は基本的にないと考えてください。
ただし、交渉相手のA、B、C、Dさんのアクションが、それぞれ、太郎に宝石を売る、太郎に布を売る、という太郎との取引アクション1つに行動を限定されている場合は、複数行動とみなさず、A、B、C、Dさんのアクション結果として、描写がされるでしょう。

現在このケースが非常に多いですが、1PCで10人のPCに絡み、1つの行動をしようとアクションをかけ、そのそれぞれをマスター側に描写を求めるということは、1PCに10シーン及び、ご自身のアクション結果として最低11シーンの描写を求められていることになります。
グループアクションであるのなら、役割分担とし、各々行動を一つに絞ってください。

☆複数行動には当らない例

「大統領に立候補する。A、B、C、Dさんの支持を受けている」

A、B、C、Dさんのアクションに支持すると明記してあればOKです(支持はアトラ・ハシスの場合、サブアクション欄でOK)。必要に応じて、理由も入れると良いでしょう(理由がリア上に明記されるとは限りません)。ただし、A、B、C、Dさんが支持するための演説等具体的になんらかの支援行動をとるのであれば、その場合はグループアクションとして、A、B、C、Dさんのアクションは支援行動1本に絞ってください。

●分りやすく
アクションは分りやすく書きましょう。
自分の目的を果たす為に、いかなる行動をとるかを、規定文字数の範囲で記入します。どんなに素晴らしい行動であっても、自分にしか解らない行動であれば、成功はしません。相手にわかるように、伝える文章を書きましょう。
決められたシートや決められた文字数の範囲に書かれた行動で、どれだけ活躍できるかが、あなたの腕の見せ所です。

例えば、スーパー内の鮮魚専門店で店員に、抑揚の無い声で、「かき何処にありますか?」と聞いて、牡蠣売場につれて行かれた場合、「俺が欲しかったのは柿なのに!?」
……ということにならない為です。
聞いた時点で判断に迷った店員は売り場を案内する前に、客に確認することができますが、マスターが判断に迷った場合、PLに確認することは出来ないため、マスター判断で採用、アクション不採用、保留にして確認という手段を取らざるを得ません。

ワールドガイド、初期情報、リアクションを見て、まず、それらを理解する努力をし、自分のやりたい事を決め、相手に理解をしてもらえるよう、アクションをまとめていくのがコツです。

分りやすく書く方法として、項目を区切って記入する方法があります。
よく使われている項目をあげてみます。

『目指す結果』
どのような結果を目指すのか
例:ラスボスを倒す

『動機、目的』
なぜ、その行動を行うのか。
例:ラスボスが自分の故郷を襲おうとしているから。止めるために。

『手段』
どのように、その行動を行うのか。
例:剣術による接近戦。

『行動』
具体的な行動。
例:ラスボスの弱点についての考察とか、どのように攻略するのか等。

『台詞』
決め台詞
例:「止めだ、覚悟しろ!」

●グループアクション
目的を達成する為に、PC同士で協力するアクションです。
グループアクションはPC間の連携において、不一致部分がなければ、通常のアクションと同じように採用されます。
ただし、グループ内の連携に不備があった場合、連携自体採用されない、次回に先送りになる、アクション不採用、失敗という結果を招く可能性があります。

『グループアクション例1』
目的:ラスボスを倒す

Aさんの行動:ラスボスを倒す為の囮になり、Bさんが背後よりラスボスを倒す。
Bさんの行動:Aさんが敵の注意をひいている瞬間を狙い、背後から攻撃して倒す。

※一般的な協力アクションです。作戦名をメンバー全員アクションに明記しておくのが良いでしょう。

『グループアクション例2』
Aさんの目的:ラスボスに奪われた宝石を取り返す
Bさんの目的:ラスボスを倒す

Aさんの行動:ラスボスを倒す為の囮になり、Bさんが斬り込んだ隙に宝石奪還を目指す(ラスボスが倒される必要は特になし)。
Bさんの行動:Aさんが敵の注意をひいている瞬間を狙い、背後から攻撃して倒す(宝石に関しては関知なし)。

※それぞれの目的を果たすために、手を組むグループアクションです。

『アトラ・ハシスでの応用』

アトラ・ハシスでは、ご説明した通常アクションの他、サブアクションの記入が認められています。
そのターンで選択する行動の他、PCにはやらなければならない事が存在する場合があります。主にその救済措置として設けられている欄であり、アクションを複数かけられるというものではありません

●サブアクション欄使用例
☆PCの日常
・普段は、狩りで生計を立てている等。
※日常的に行っている事を付記できるという事であり、メインアクションの他に、日常アクションをかけられるという意味ではありません。必要によって、リアクションに描写されます。

☆職責
・従事している職について今月しなければならないこと。
※立案、実行はメインアクションでお願いします。

☆部下への指示
※部下NPCへ指示はサブアクションで構いません。部下NPCとの職務外交流は通常アクションでお願いします。

☆他PCとの関係
・他PCと情報を交換した等の記述。
アクション外情報交換です。リアクションから、次のリアクションの間にPC間で行われた情報交換です。互いのサブアクション欄への記入で構いません。必要があれば、情報交換を行ったとリアに載ります。

☆今月の会議での意見、提案(難民)
・提案。議題についての、賛否。や意見。その理由等。
※発案して、自分が従事する実際の行動を含むものは、メインアクションでお願いします。

☆その他受けアクション、自PCの考えや説明等
・NPCからの依頼、質問等の受けアクション。
・PCのメインアクションに対する受けアクション。
※サブアクションで応えられるPCからの受けアクションは、相手側のアクションが自分に対してのシングルアクションであることが原則です。

良い使用例
Aさんの行動:Bさんに告白
Bさんの行動:独自行動
Bさんのサブ行動:Bさんの告白への返事

悪い使用例
Aさんの行動:探索に出かける。出かける前にBさんに告白
Bさんの行動:独自行動
Bさんのサブ行動:Aさんの告白への返事
※Aさんがダブルアクションになっています。

悪い使用例
Aさんの行動:探索に出かける
Aさんのサブ行動:出かける前にBさんに告白
Bさんの行動:独自行動
Bさんのサブ行動:Aさんの告白への返事
※サブ行動同士の為、アクションとみなされません。必要があれば、リアクションに結果が表されます。

所謂、告白シーンの描写は、「Aさんの行動結果の描写」となるため、Aさんは原則告白一本にアクションを絞らねばなりません。

サブアクションには文字数制限はありません。複数の「事柄」について書いても構いません。
アクションはアクション欄(800文字程度まで)にご記入ください。サブアクション欄はアクション補足欄ではありません。
PCの複数行動のうち、一番力を入れている行動をメインとし、その他をサブで書くという使い方は絶対におやめください。

尚、アクションの補足に関しては、マスターへのメッセージもしくは、私信でお送りください。補足に関しては、公正を期すため、マスター判断で担当全員分確認することなく執筆を行う可能性もあります。
また、締切を過ぎてからの私信による補足は、原則参照いたしません。

以下の場合、「ルールを守っている人が損をする」状況になりかねないため、厳しい判定結果になる可能性があります。
・複数行動。
・書ききれなかったアクションをサブアクション欄、メッセージ欄に書く。もしくは私信で送る。

以上です。
ご質問がありましたら、Q&A掲示板にてお願いいたします。